去年11月に庭を掘り起こしたちいさな畑でラディッシュや人参をつくったけど、ナメクジやほかのだれかさんにすぐに食べられてしまうのでそのままになってた。庭には他にも草ぼうぼうの荒れ地があって、そこにすこし種をまいたのも11月。
でも荒れ地は土が粘土っぽくてなかなか芽がでなかったので、そのまま今までわすれてた。昨日久しぶりに納屋の裏の荒れ地にいってみたらなんだがおおきな植物が生えている。
ちかづいてみるとラディッシュが土から30cmくらいにニョキニョキ茎をのばし、葉っぱも手のひら以上のおおきさに成長して、根本見ると赤いぶっとい球根みたいなのが見えてる。すごいなーラディッシュの野性化。このままゆくと、花が咲いて種が出来るのか?
それからすぐ隣をみると、そこには人参の葉っぱが、指でまわりを掘って抜いてみると25センチくらいだけど、結構太い人参が。洗ってかじると、あまい!、うまい〜。
荒れ地にはナメクジもこないらしく野菜はゆっくりだけどぐんぐん育ってる。今年にはいってからは水もぜんぜんあげてなかったのにね。種はたくさんまいたけど、その中の一つだけが巨大化してるというのもなんだかミステリアス。巨大ラディッシュの隣には普通サイズのラディッシュもできてた。
もともと人間は自然に生えてる植物を食べて暮らしてたから今の野菜達は栽培され改良されてるけど、おおもとはみんな野性、ほっておかれるとDNAが昔の記憶を呼び戻すのかーもねぇ。
カメラさんがまたズームでしか撮れないように。。。ひさしぶりのみっしゅは体が薄汚れて登場。
山にとけこみたい
いやぁ〜おひさしぶりです。
ばなやんも無事里親さんがみつかり、またひとり山暮らしでございます。
前から興味しんしんの9キロ4時間(とよもにとってはすごい)、ブッシュウォーキング行って来ました。携帯ももっていない一人暮らしのとよもがひとりでゆくとまよっても誰にも分からないので、ともだちに一緒にいってもらった〜(けどブッシュで電波はとどかなかった)。
THE GREAT NORTH WALKと呼ばれるこのルートは、マウントクーリンガイから、となりの駅ベラウラまで山のなかをくねくね登ったり下りたりして歩く。いちおう表示はあるものの、道と言っても人か歩いた形跡のあるただの地面のところもあるので、どこが道が分からなかったりもする。川みたいなところでは大きな石の上をひょいと飛んでいかなければ行けないところもあって、腰がいまいちあやういとよもはびくびく。でも前にすすまなどうしようもない。すすむのみ。
なんかそういう状況が今のとよもに必要な事や、やまの主が語りかけて来たような気がした。
歩くごとにあたりの空気の温度が微妙に変わる、林を抜けるとすごーい草原とか、宮崎駿さんに教えてあげたくなるような、グリーンの岩場のしずかーな深い水、そばには色んな種類の小さな苔がミニチュアの森みたいに群生してる。
心に余裕があれば
興味ある物に寄っていろいろなことつっこんで見れたのだろうけど、これからどんな道が私たちを待ち受けてるかも分からない恐怖(おおげさ)もあって、1時間くらい歩くとだんだん二人は無言で進むのみ、みたいなかんじになってきた。
途中で私たちをおいぬいてゆく歩き慣れてる感じのおじさんがいたので、ちょいと!って、つかまえて『あと3時間くらいでベラウラですか』と聞いたら『そうだね、その前にすごーい急勾配があるよ、でもビューティフル』といいのこし、さるのようにすたすた歩いていってしまった。すごーい急勾配ときいて、ファイト一発!のコマーシャルをおもいだした、目の前がまっくらになった。
やったるで!じゃなくすぐに目の前が黒くなるのはなんでなん(自分への問いかけ)
小道を抜けた目の前にひろがる大草原に感動して、来てよかぅたわぁとおもったものの、そのあとブッシュの倒れた木にこしかけ、お弁当たべてなにかに追われてるようにすぐにまた出発。
すごーい急勾配は3時間以上歩いてへとへとになったわたしたちの目の前に現れた。。。
『45度以上断崖絶壁や』
でもちゃんと丸太で階段みたいなものをつくってくれてる、登っても登っても断崖絶壁、開けたところにでて、終わり!かとおもうとまた階段、足はもうただ動いてるだけで休んだらもう動けなくなる気がしてふたりとも休めなかった。
まじですか、かんべんしてください、よいしょ!。を何回となくくりかえし、もうしらん〜っておもったとき、やっと平らなところにわたしたちは出た。
疲れも吹き飛ぶさわやかな達成感、
これが登山する人の気持ちやなぁ。
あとはベラウラの駅まで森の中の道を1.5キロという表示、もう大丈夫とおもった先に道が2つに分かれてて表示が無い、一つの道を進んでみたけどだんだんまた山の中に入ってゆく感じで、ひきかえしてもう一つの道をすすんだ、歩いても歩いても歩きにくい砂利道は続くもう1.5キロどころではない、でも疲れ過ぎでそこからまた戻る事は考えす、とにかく砂利道をあるきつづけた。
『おわりとちゃうん。。。』
歩きつづけると木の間になにか建物が見える。でも進むとまた見えなくなっていよいよ幻想?
駅はどこ?とおもったときに
『ああーでぐちのゲートがあった!』
ゲートからはすぐに一般道に出た、家からゴミ捨てに出て来た人に駆け寄り『駅はどこですか』ときくと、『駅ならここから上り坂20分くらいでつくよ』。
上り坂20分!にまたはげしく体力がぬけ疲れがこみあげる。。。
国道沿いの駅に着いた時には4時間40分くらいたってた。。。
このコースはたぶんベラウラからはじめて、急勾配を下りて景色を楽しみマウントクーリンガイまで行くというのが正解と思うと友達、なーるほど。
逆流のわたしたちは、もうつかれはて誇らしい気持ちもぼろぼろになり。
ブッシュウォーキングって人生みたいとおもった。
すすむしかない、前を見て何があるか分からない事に恐怖覚えると今現在をたのしめない。
最後まで気を抜くでない。
ダイビングした時にも思った、海にもぐると完璧な自然の世界で人間はとんだ場違いな変な生き物みたいに感じた。山でもそれは同じ全て調和してるなかで私たちだけがなんか異様。
自然にとけこむにはまだまだやなぁ。
作品になったきーつ
シドニーでフォトグラファーの仕事しながら美術大学に通って今マスターディグリー(修士課程)のmiho watanabehttp://miho.com.au さんがきーつのしゃしんを布にやきつけ写真や色重ねて一つの作品にしてくれた。
mihoさんの作品を以前から見ていてすごく好きだったのでおねがいしたら、すぐにいいよ!といってくれた。mihoさんの作品は普通何枚もの加工した写真を重ね、ブラシで着色したりわざと表面を引っ掻いたりして写真と絵具とキャンパスが混じりあい思わぬアクシデントがいい効果をうんだりする、かなり時間のかかるものだとおもう。
昨日作品が送られて来て、
開けて作品見たら涙がどんどんでてきた。
じっとこっちみてるきーつ。
これは亡くなる数時間前におちついているときに添い寝してて撮った。
作品になって帰ってきたきーつは、もうこの世の中にはいないけどしっかりとどこからか力がただよってくる、きのうはしじゅうすごいいい匂いが部屋にただよっていた。
mihoさんは9月にシドニーで行われるbeams festivalの一環としてちいさな動物をちくちくつくってペットボトルにいれ街路樹につるすというアート(名づけでpet bottle)を制作し参加しているので、とよもも一匹制作しました。pet bottleたちは9月以降世界を回るらしいよ。http://www.facebook.com/beamsfestival