去年12月から、陶芸家の太陽さん(仮称)のアトリエでいろんな手伝いを週一回する仕事をもらって、始めは自分が役に立つのか、手伝った方が時間がかってるわなーとか、繊細な作業することにびびって体がうごかなかったり。一瞬気がぬけて作品壊してしまったり。。。。あああーーかん。
でも2ヶ月経った今は、仕事がおもしろいというか、いらん事考えんとやらなあかんことに集中出来るようになって来た。しんどかった土練りも、リズムみたいなのみつけたら、土が勝手に動いてくれる。あな不思議。むかしフェルト制作してる時、羊毛がもっとこすってやって語りかけて来たときの事を思い出した。なんでも集中してるとそのものになれて、そんなときにはそのものと通じ合える。ジャックマイヨールがイルカと一緒になったみたいに、佐藤初女さんが漬け物つけてたらつけものがこの石はおもすぎるっていうてることを感じ取ったみたいに。
太陽さんは離れたとこで忙しく仕事していても、とよものしてることや気持ちは100%わかってるみたいで、あんまりうまくできてないと駆け寄って来て、方法変えてみようとか、それはここまででいいから、次にこれしてとか、必要な物持ってきてくれたりとか、すごいこまかくやりやすいように気遣ってくれているので、時としてどっちがヘルプしているのか分からない気分になる。そんななかで粘土を同じグラムに分けて丸めたり、粘土を棒で同じ厚みで切って伸ばしておんなじ型にきりぬいたり、ちゃんとしないとあとで太陽さんがそれをつかえない、でもいつもうまくできるわけではない。でもそうして上手く出来る方法をさがしていく。このまえ、粘土を糸で切る作業してて、うわぁ粘土きりマスターや!って心の中でおもった瞬間。GOOD JOB!と太陽さんが言葉に出してくれてびっくり。それで褒められる事の少なかったとよもは、がせんうれしく勉強がてけへんかっても、これならできるぞぉと鼻の穴をふくらました。
そんなこんなで、昨日は太陽さんから粘土あげるから好きな物つくっていいよ、もちろん焼いてあげるからねって。すてきなオファーをもらい、やってみたかった白化粧を全体に塗って、鍼で削って模様いれることも教えてもらった。次の日、ゆっくりかわかしちゅうって太陽さんが写真を送ってくれたよ、とよも制作猫茶碗。これを素焼きしてから釉薬かけてもう一回焼くんです。